「新日曜美術館」の再放送分を見るのが、ここ最近の日曜の夜の過ごし方なのだけど、
今日は6月21日に放送された『素敵な悲しさ 版画家 清宮質文』をやっていた。
『夕日やろうそくの炎、チョウやガラス瓶など、はかなく美しいものをモチーフにした、微妙な色使いが特徴である。自己の内部に沈潜して創作にはげみ、現代的感性に裏打ちされた深く純粋な世界を生み出した。』
(NHK「新日曜美術館」サイト一部抜粋)
淡い色を使い、ポップなんだかゴスなんだか、とにかくヴィジュ好きの子が好みそうだと思った。
清宮さんは、いくつもの手帳に手記をつけていて、その中で面白いとおもったのが、
自分の中にあるイメージ、感性を『オバケ』という言葉で表しているところ。
「『人間の神経と云う物体』が外界の刺戟によって出現される『ヘンナモノ』。
つまり『オバケ』。
そのオバケをこの世に引張り出して、皆に可愛がって貰いたいと思っているのが絵描き。」
ほほーぉ、なるほど…
そんなん言うたら、36605の中にもたくさんオバケはおるよ。
この世に引張り出して、皆に可愛がって貰いたいと思っているから、
描いたり、書いたり、撮ったりしているのね。
オバケはどうやったら可愛がって貰えるのだろう。
36605は清宮さんの「九月の海辺」というオバケが好きです。