ここ2、3日の間、実を言うと実家に戻っていました。
ぃや~、地元は涼しいね。湿気はあったけど、関東のようなうだる暑さ(もうすでに熱さ)はなく、
涼しい風が吹いて、とても過ごしよかったです。
大叔母が亡くなりました。
突然、というわけでもなく、なんとなくそろそろだろうな、という予感はあったのですが。
あんまりね、びっくりした、という感じではないのですよ。あぁ、とうとう…ていう感じのが強い。
97歳ッスからね、…長く生きたなぁ…
大叔母は、36605にとっては、もう一人の祖母のような存在でした。
あんまり子供が好きではなかったらしいのだけど、姉と36605をかわいがってくれました。
保育園の運動会に来てくれたり、遊びにいったら、いつも笑顔で迎えてくれました。
壁際の指定席に座って、「よく来た、よく来た」と果物の皮をむいてくれたり。
色白で、背が高くて、色んなことを知っていて、不思議な造りの部屋に住んでいて、…
人前に出ることが得意ではない36605は、
親戚の集まりがあったときは、大叔母の部屋にこもって本を読んでいました。
本を読むのが好きなひとだったので、部屋にはたくさんの本があって。
小さかった36605が読めるような本を教えてくれて、
親が帰るよ、と呼びに来るまで、ずっとベッドの上で本を読んでいた記憶があります。
不思議な造りの部屋には、姉と36605の小さい頃の写真が飾ってあって、
本当に姉と36605を大切に思っていてくれたんだなぁ、って。
ずっと会わなくなって、最後にかわした言葉はどんなだったか、とか
いつ最後に会ったのか、とか…
もう忘れてしまうくらい長く会っていなかったのです。
やっぱり年寄りですからね、物忘れも大分激しくなっていて、
36605を覚えていない、と言われるのが怖くて、地元に戻っても会えずにいました。
…それを、やっぱり後悔するわな(苦笑)。
覚えてない、って言われても会っておけばよかった、もしかしたら、笑顔で迎えてくれたかもしれない…
もう、遅いんだけどね…
97年の生涯の中には、戦争もあったし、バブル期もあったし、
36605たちのことはずっと子供だと思っていただろうから話してはくれなかったけど、
きっと大変なことがたくさんあったと思うんだ。
大叔母が生まれたときは、まだ幕末の、歴史上の有名人が生きていたときだから、
…すごいよなぁ。
お疲れ様でした、と。
やすらかにお眠りください、と。
じゃぁ、またね、と。
散々顔の造作が似ているといわれた、その寝顔に告げた。
Reat In P★ce.