NHK芸術劇場「ちっちゃなエイヨルフ」を観た。
「人形の家」で有名なイプセンの会話劇。
ラスト15分は「タモリ倶楽部」を観るから観なかったんだけど、
勝村さんがヘタレで笑った。
あんな兄ちゃんいやや。
けど、「ウェイバリー通りのウィザードたち」の兄ちゃんもあんな感じでヘタレてたなー、と思った。
すごく真面目で固いんだけど、途中途中ちょいちょい笑えた。
けど、きっとあんなんで笑うのは36605だけなんだろうな。
劇場に行かなくてよかった。
あんなにベッタベタに好きだったアルフレッドをあっさりふったアスタは小氣味よかった。
スカッとした♪
なんか… うん、ブチきれる氣持ちもよぉわかります。
だけど、それで幸せになれるのか、アスタ
一時の感情に流されるような女子ではないでしょう、いつもなら
賢くて、冷静で、どんなときも正しいアスタ。
アルフレッドに関することだけなのね、きっと激昂するのは。
最愛の兄であったアルフレッド、貧しい時代も一緒に乗り越えてきた戦友でもあったからこそ、
「こいつ、ただのヘタレだ」と氣づいた瞬間、ブチきれちゃったんじゃなかろうか。
でも、36605が一番同情したのは意外にもリタなんだわ。
男に頼るしかできない、乱暴に愛をふりかざす、情熱的なリタ。
エイヨルフのことなんかちっとも愛していなかったくせに、いなくなった途端に嘆く。
ないものねだりの、我が儘リタ。
だけど、そんなもんなのかも知れない。
大切なものなんて、なくなったときにきっと一番大切だったと氣づくんだろうね、
月並みだけれど。
エイヨルフ役の男の子がかわいかった。
ちっちゃなエイヨルフ。
アルフレッドとリタの子供、アルフレッドとアスタの“夢の子供”。
アルフレッドも、リタと同じ。
ないものねだりの、お子ちゃま。
全てをなくして、また再出発すればよかったのに。
変化に法則なんてない。