まー、今回は悪いけど厳しい意見になってしまうなぁ。
Axleは好きなんだけど、すごくすごく好きなんだけど、
今回の公演は厳しかったな~。
うーん、題材が悪いのか、台本が悪いのか、アプローチの仕方が悪いのか…
吉谷さんは好きだし、何をやってくれるんだろう、というわくわくもあるのだけれど、
今回も原作を読まないと、絶対にわからない内容だったなぁ。
衣装も全編(前後編)通して一緒だし、キャストも一人二役が基本だし、
エピソードが前後して絡まって、さっき死んだはずのコミヤが今も生きてるし、
また殺されるし、また出てくるし…
みたいな感じで、こんがらがってしまう。
音楽とかライトを多様していて、それに助けられている部分が多々見受けられた。
前衛的なものに、別に抵抗はないけど、
それを表現しきる力量が、この劇團にはねぇと思うんだよ。
中途半端にこんな演出をするよりか、原作どおりに順を追ってエピソードをこなしてったほうがいいんじゃねぇかなぁ。
もしくは、前衛的なものに挑戦したかったんなら、あえて「WILD ADAPTER」を持ってこないほうがよかったんじゃねぇの。
吉谷さんもメンバーも、「新しいアプローチ」と言っていたから期待したけど、
…う~ん…
役者だけじゃ、この舞台はつぶれる。
【個人個人の感想】
柄さん
わかってるだけで二回カんだよ(笑)
ちょっと、エース~
柄さんの思う久保ちんは、“ふわふわした”感じなんだろうけど、
久保ちんは、“ふわふわした”だけじゃなくて、もっと暗くて重いと思うんだ。
出端はセリフも走っていた感があったし、固かった。
相変わらず、演技は下手だけど、殺陣はかっこよかった。
柄さんの、“かっこいい演技”をしてるときの声が好きだったんだけど、
今回は素の声に近い演技だった。
貴生ちん
貴生ちん、男子もかっこいいじゃーん
女子も勿論美人だったけど、…アンナが衝撃すぎる…
賢三兄さん
賢三兄さん素敵ーッ
たっきーが優男ではなく、ダンディなおっさんに早代わり。
サナダさんは印象薄かったなぁ。賢三兄さんのサナダさんは、絶対似合うと思ったのだけど、
印象薄いってことは、そんなんでもなかったのかなぁ…
ラストの姉弟対決の場面、賢三兄さんの声が消えていたのが残念。
タクリンの声は聞こえていたのだけど、賢三兄さんのセリフが全く聞き取れなかった。
やまけんさん
やまけんさんの演技は、安心して観られるんだよ。
主役って感じではないんだけど、助演男優賞常連、みたいな。
カサイさんはくたびれた感じのおっさんに見えたし、
シムラはビクビクしているダメな男に見えた。
やまけんさんの演技はいいよ。
加藤さん
んん~、… んん~…
タクリン
タクリンすげェッやってくれたな、と思った。
タクリンの女装って…と思っていたけど、すげェよ、
まず教祖としての存在感があった。一番オーラ出てた。
全然女装はしてないのに、女性に見えたもの。
女性らしい仕草とか、女性らしい化粧とか、そんなん全然ないのに。
声もよかったし。
声がひっくり返っちゃったりしてたけど、タクリンはよかったなぁー。
ぶちぶち
う~ん、…少年と女性、だったけども。
吉谷さんがナンパするまでもねぇかなぁ、と正直思ってしまった。
ただ、Axleにこういうキャラがいなかったらしい(確かにね…)し、貴重な存在。
特別うまいッてわけではなかったけれど、演劇っぽかった。
ラストの大事なところで、わたくし、お手洗いに行きましたけどねッ。
カーテンコールの後に、トークコーナーを設けてくれると思ったのに、
今回、それがなかった…
久保ちんが時任に「いるみたい」と言う、大事なシーンを見逃した…
初日だから、吉谷さんが出てきてくれると思ったのにーッ
柄さんの姿を久々に生で観ることができた、ていうことではすごくうれしかったし、
リョータさんがぶっぱ(物販)していて、ヤル氣ねぇ表情を見ることができたのはうれしかった(笑)。
でもなぁ~、でもなぁ~…
何回も観れば、吉谷さんの描きたいものが見えてくるのだろうか。
あ、でも、今回の小道具作成担当もkK工房(松木兄さんと… hinokenさん、かな)だったのがうれしかったり。マニアックな、でもそういうこまごましたところがうれしかったり。
hinokenさんの「脱退しません」宣言が正式に出されたので、
本当に安心いたしました。よかった~。
Axleは、メンバー全員が好きなので、これ以上一人でも欠けてほしくないんだよねぇ。
どんだけヘタとけなしても、やっぱり彼らが好きらしい。