今日はいつもより30分遅くお昼に入ったのだけど、
お昼の情報番組で、3.11の特集をやっていた。
未だに、
あの津波の映像を見るのは怖いし、
あの日のことを思い出すと怖くなる。
家族の安否が確認できてから、
地元の港町に勤務する友達のことを考え、
一人のひとのことをあそこまで一生懸命祈ったのは初めてだった。
水は怖い。
灰色の波が、テレビ画面を覆っていく様は、
本当に恐ろしい。
それまであった生活を、全て飲み込み、さらっていく様は、
実際に体験したことではないけれど、
怖くて悲しくて辛い。
だけど、
教授
こと
坂本龍一氏
の音楽の中で、一番好きな曲は、【水】の名を冠する、
『AQUA』 。
コンサート楽日、
YouTubeで中継配信をしていた今晩、
アンコールも何度か応えて下さった教授が、
最後の最後に演奏したのが、
大好きなこの曲だった。
画面右に流れていくコメントの中にも、
『水は津波を起こして怖いけど、水がないと生きていけない』
と書き込んでるひとがいた。
嗚呼、
うまく言えないけど、
水はこの曲のように優しくて美しくて柔らかいけれど、
ときに牙を剥く恐ろしい敵になる。
成す術もない。
3.11
あの大津波に胸を痛めた教授だから、
きっと今晩の最後の曲は「AQUA」だったんだな。
「おやすみ」、
と笑って教授はステージを去った。